2013年10月4日金曜日
渡る世間は「数字」だらけ 向井万起男著
著者の向井万起男さん、奥様は宇宙飛行士の向井千秋さんです。向井さんが宇宙へ行く前後、インパクトあるオカッパ頭の万起男さんの姿をよくテレビでお見かけしました。一度見たら忘れませんよね。
その宇宙飛行士の妻との関係を描いた「君について行こう」や「ハードボイルドに生きるのだ」など、何冊か著作があります。万起男さん、語り口が面白いのですよ。
その中でも私が一番好きなのはこの作品。万起男さんはとにかく「数字」好き。データ好きなのです。これが文庫になる前は「愛人の数と本妻の立場」という題で出版されていました。
この旧題の話は本書の一番初めに出てきます。「〜63対1の戦い」という副題付きで。どういう話かというと、惑星の衛星の数についてです。地球には衛星が月ひとつだけですが、木星には63個(2005年時点)もの衛星があるそうです。ウィキペディアによると2012年のデータでは66個に増えてますね。
こうやって私が結果だけ書くと面白みも何もありませんが、それを万起男さんは面白おかしく語るわけです。誰も注目しないようなデータに意味を持たせ、ユル~く語ってくれます。そのユルさが癖になります。
5段階評価で☆4つ。数字好き、データ好きな方はドンピシャですよ。
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