2013年11月8日金曜日

しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術 泡坂妻夫著


私はNHKのラジオ深夜便のファン。読書の秋ということで、今週はゲストが「私の一冊」をテーマに語る、というコーナーを連日放送しています。数日前のゲストは元バレーボール選手の益子直美さんでした。彼女の一冊がこの泡坂妻夫著「しあわせの書」。

この本には内容にも関わりのあるちょっとしたトリックが仕込まれています。それを使い、益子さんがアナウンサーにマジックをして見せてました。それが聴いているだけでオドロキなのですよ。翌日、私はすぐ図書館へ走りました。

泡坂さんの作品を読むのは初めて。内容はホンワカとした推理小説。登場人物がなんともいえずユルくて好感が持てます。本書は240ページほどで会話文も多くスラスラと読めますよ。それ以上言えません。苦労して書かれたのだろうなと想像します。

益子直美さんはバレーボールを引退して芸能界入りした当初、人と話すのが苦手だったそうです。悩んでいる時、古くからの友人にこの本をプレゼントされ、道が拓けたと言っていました。ラジオでアナウンサー相手にやったマジックをネタに、初対面の人とも簡単に仲良く慣れたそうです。

5段階評価で3つ。気楽に読めます。そして謎に気づいた時、ため息が出ることでしょう。


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