2013年11月21日木曜日

ライフ・イズ・ビューティフル イタリア映画


1997年イタリア映画。日本での公開は1999年です。ジム・ジャームッシュの「ダウン・バイ・ロー」「ナイト・オン・ザ・プラネット」などで印象に残る演技をしていたロベルト・ベニーニが監督・脚本に加え、主役のグイドを演じています。カンヌ映画祭グランプリ、米国アカデミー賞の主演男優賞、外国語映画賞など、受賞は多数。

舞台は1939年の北イタリア。陽気な性格のユダヤ系イタリア人グイドは、小学校教師ドーラと駆落ち同然で結婚。可愛い息子ジョズエにも恵まれた。しかしそんな幸せな日々も、第二次世界大戦の足音に掻き消される。ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害で、3人は強制収容所に送られてしまった。

母と引き離され不安がるジョズエにグイドは「これはゲームなんだ。いい子にしていれば点数がもらえる。ゲームに勝ったら本物の戦車に乗っておうちに帰れるんだ」と嘘をつく。いつ終わるともわからぬ絶望的な収容所生活を、グイドは持ち前の明るさでジョズエを励まし、自分を励まして生き抜いていく。そしてついに戦争が終わる、、、。

物語前半は完全な喜劇で、監督主演のロベルトさんの独壇場。あの手この手でドーラに近づきモノにする様を、面白おかしく描いています。このままドタバタなお話なのかと油断していると、後半は収容所に送られてシリアスな展開に。といっても舞台がシリアスになっただけで、主人公のキャラクターは変わらないんですけどね。

息子のジョズエ役のジョルジョ・カンタリーニが可愛い。同じイタリア映画の傑作「ニュー・シネマ・パラダイス」のトトを彷彿とさせます。収容所は男女別にされるので、後半はずっと父と息子の物語なんですよね。めげない父と、父を素直に信じる息子。

終戦を迎え、映画もラストシーンへ。離ればなれの家族はまた一緒になれるのか。感動のエンディングは、、、。

5段階評価で5つ。「映画とは斯くあるべし」といいたくなる、そんな映画です。ラストで号泣してしまいました。父子の物語は身につまされます。


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