2013年11月26日火曜日

バタフライ・エフェクト アメリカ映画


2004年公開のアメリカ映画。「バタフライ効果」をテーマにしたストーリー。日本での公開は2005年です。

バタフライ効果とは「ある場所での蝶の羽ばたきが、そこから遠く離れた場所の天候に影響を及ぼす」。言い換えれば「初期条件のわずかな差が時間とともに拡大し結果に大きな違いをもたらす。それは予測不可能である」というような感じですね。結構有名な説で広く世に知られていると思います。

日常生活の中で、たまに記憶が飛んでしまう少年エヴァン。正気に戻った時に身の回りの物事が経過していて戸惑うが、大きくなるにつれその症状は無くなった。そして大学生になったエヴァン。ある日、ずっと書き続けていた日記を読んでいると文字が歪み、子供時代の記憶が欠落していた場面に戻る。

日記を読むことでその時の自分に戻れると気づいた彼は、自分が選択を誤ったせいで、友人たちが幸福でない今を生きていることを知り、過ちを正し未来を変えようと奔走する。しかし全員が救われる未来はなかなか手に入らない。最後に選ぶターニングポイントは、、、。

これは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のようなタイムスリップものとは少し違い、現在の肉体が過去へ行くわけではありません。意識だけが移動するので、身体は昔の子供の姿で心が今の自分になるのです。その昔記憶が飛んでいたのは未来の自分が意識に入り込み、心が入れ替わっていたからなんですね。

主人公エヴァン、毎回鼻血を出しながら過去へ飛び頑張ります。しかしこっちを立てればあっちが立たず、といった感じで、すべて丸く収まる未来はなかなか手に入りません。結末が読めず、最後までハラハラ・ドキドキが止まりませんよ。

この映画を観て、人生は常に選択の連続なんだと改めて思い知らされました。「あの時ああすればよかった、そしたら今こんなことには、、、」なんて考えたことが、誰でも何度かあるはずです。

人生には大小様々なターニングポイントが仕掛けられています。選択をやり直したいことは数多くあれど、それが今以上の人生に繋がるかといえば、それは全く保証されません。常にベストの選択をしてきたのだ、そう思って生きていくのが精神衛生上、最もすぐれた選択なのでしょう。

売り物のDVDにはエンディング違いの「ディレクターズカット版」が同梱されています。究極にはこのバージョンもアリだと思いますけど、綺麗に終わっている公開版のエンディングが私は好きですね。

今作が好評だったためか、続編が2つ作られています。続編といっても「過去へ飛んで未来を変える」っていう設定が同じだけで中身は別モノです。この続編2作品には大きな期待をしてはいけません。

5段階評価で4つ。近頃人生にお悩みの方、そうでない方、ともにオススメします。観る選択と観ない選択、どっちがいいかわかりませんがね、、、。


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