2013年9月23日月曜日

ヘブン 川上未映子著


乳と卵」で第138回芥川賞を受賞した川上未映子さんの作品。

その受賞作を読んで、申し訳ないけどこの作者は私には合わないな、と思っておりました。ただこの作品は知人からの強い勧めがあり、勇気を持ってチャレンジした次第で、、。

斜視のせいでイジメを受けている主人公「僕」。そしてちょっと変わったクラスメイトの女子「コジマ」。クラスからはみ出し者の二人のかかわり合いを軸に物語が進みます。ミステリアスな「コジマ」の秘密がだんだん明らかになり、二人の関係はどう発展していくのか。気づけば物語に引きこまれていました。

全然期待してなかったし、読み始めるまで気が重かったのは事実。でもハッキリ言って面白い、と思います。ただ結末はどうなんでしょうか?ネタバレになるので書きませんが、私は大いに不満です。ガッカリ、ってのは言い過ぎにしても、なんかもったいないな、っていう読後感。

イジメの問題に向き合ったチャレンジ精神も悪くないのですけど、そこもまた消化不良の一因になってます。イジメの根本の捉え方が、私とは少し違うな、と感じました。もちろんどちらが正しいなんてことは言えません。

5段階評価で3つ。最後の数ページ前までは☆4つだったのですけど、、。

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