2013年9月21日土曜日

デセプション・ポイント ダン・ブラウン著


ダ・ヴィンチ・コード」で名が売れたダン・ブラウンさんが、そのひとつ前に書いていた作品。「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」のラングドンシリーズに挟まれた、彼の3作目にあたります。でも日本での発表は「ダ・ヴィンチ・コード」の後なんですよね。

私は「ダ・ヴィンチ・コード」、「天使と悪魔」、「ロスト・シンボル」「パズル・パレス」ときて最後にこれ。過度な期待はせず、ダン・ブラウン作品を全部読もう、そういう義務感だけでこの作品を手に取りました。

ストーリーはオモシロイです。途中までは、、、。これは「パズル・パレス」でもそうだったんですけど、上巻はオモシロイのです。下巻でだんだんナゾが解けてきて、なんかそうなると、登場人物の魅力が薄れてくるんですよね。これはダン・ブラウンさん作品全般に言えることかもしれません(私の勝手な感想です)。

大袈裟なアクションシーンも、やや食傷気味になりました。

私は翻訳物をニガテとしているのですが、越前敏弥さんの訳はとても読みやすくて好きです。凝った作者のウンチクも丁寧な訳で分りやすい。ダン・ブラウンさんは越前さんの訳がついてよかったですね。訳がダメだったら、原文でどんなにいい作品でも厳しいですもの。

5段階評価で3つ。無難にオモシロイ。読後、損した気分にはなりませんよ。

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